「人手が足りないから採用する」「周りがDXと言うからシステムを入れる」――中小企業の現場でよく聞く判断です。しかし、こうした”補強”がうまくいかないケースを、私は30年以上のシステム開発の仕事の中で数多く見てきました。今日は、大好きなプロ野球のチーム編成を例に、その理由を考えてみます。
プロ野球のチーム編成に感じる違和感
たとえば、なぜ、全員が出場できるわけじゃないのにキャッチャーを多く抱えているのだろう。
WBCに出るほどの有名のある選手を補強したのに、その選手の力を十分に活かせていない。
キャッチャー全員が30歳以上で若い選手が経験を積む場がないではないか
そんなことばかり考えてしまいます。
もちろん、素人の私が外部で見て批判しているだけで、真の事情はわからないのですが・・・
このチームは、今だけを見ているの? 数年後のチームをイメージできているのか?
野球のチーム編成は、会社経営にも通じると思います。
目の前の試合に勝ちたければ、即戦力を使い、将来のことを考えたら、若い選手に経験を
積ませることもとても重要だと思います。
重要なのは、X年後に「どんなチームを作るか」を明確にデザインすることだと思います。
「ファンが見て楽しいのはどんな野球なのか」も重要です。
せっかく力のある選手を迎えても、活躍の場がなければ本人にとってもチームにとってももったいない。
若い選手も、出番がなければ経験を積めません。
会社も同じ ―「足りないから補う」
会社でも同じです。
採用、システム導入、外部専門家の登用、新規事業の企画。
「足りないから補う」「流行っているから取り入れる」「周りがやっているから始める」という判断は、決して珍しくありません。
数年後の姿から逆算して考える
しかし本来は、まず数年後にどんな会社になりたいのかを描くこと。
その姿から逆算して、何を補い、何を育て、どこから手をつけるのかを考える方が効率的です。
考えたら、小さく試す
そして、考えるだけで終わらせない。小さな「実践サイクル」で試し、修正しながら進める。
いわゆる「アジャイル思考」で「トライアンドエラー」で実践を重ねることも、これからの
会社づくりには欠かせないと思います。
今日も、ひいきのチームが、逆転負けをして残念な思いをしながら、こんなことを考えました。

